説明
<案 内>
華光誌の1ページ目、目次上に掲載される「聖教のこころ」をまとめたものです。「聖教のこころ」は、華光誌創刊からの企画ではなく、第35巻2号(昭和51年・1976年)に始まります。以降、44年間で、合計160篇の記事が掲載されてきました。 その内、半数にあたる80篇は、増井信先生の記事です。「聖教のこころ」第1集にあたる本書は、その中から『浄土三部経』(『無量寿経』13篇・『観無量寿経』6篇・『阿弥陀経』4篇)に関連する記事、合計23篇を集めました。 掲載順ではなく、各経典ごとに順番に並べ直し、再編集しました。一話を見開き(2ページ)に納まるように構成されていますので、読みやすい編集となっています。
「これ経教はこれを譬ふるに鏡のごとし。しばしば読むしばし尋ぬれば、智慧を開発す」(観経四帖疏)
経典は、死者供養のためでも、呪文でもなく、また学問や根拠の対象にして理解するものでもありません。お経は教えであり、それは鏡であります。教えの鏡に写るものは、ほんとうの私自身です。 『浄土三部経』のご指南によって、教えを鏡として、私のほんとうの姿を聞かせてもらうことがご聴聞なのです。
題字、表紙写真ともに著者によるもので、写真は今年(2020年)のインド仏跡旅行で撮影されたものです。 ご精読をお勧めいたします。
目 次
『経教は鏡』
1「経教は、鏡」
『観経四帖疏』玄義分(七祖篇304頁) (70巻3号・2011年7月)
『観経四帖疏』序分義(七祖篇387頁)
2「不請の友、不請の法」
『仏説無量寿経』証信序(浄土真宗聖典7頁) (78巻3号・2019年7月)
3「生死勤苦の本」
『仏説無量寿経』摂取思惟(13頁) (71巻2号・2012年4月)
4「大悲心の塊」(第一願・第二願)
『仏説無量寿経』四十八願(15~16頁)(68巻4号・2009年10月)
5「黄金色の輝き」(第三願・第四願)
『仏説無量寿経』四十八願(16頁) (73巻1号・2014年1月)
6「大悲の根源」(第十二願・第十三願)
『仏説無量寿経』四十八願(17頁) (74巻2号・2015年4月)
7「諸仏称讃の響き」(第十七願)
『仏説無量寿経』四十八願(8頁) (74巻4号・2015年10月)
8「唯除のこころ」
『尊号真像銘文』本(644頁) (67巻2号・2008年4月)
9「超世の悲願」
『仏説無量寿経』重誓偈(24頁) (63巻3号・2004年7月)
10「易往而無人」ー往き易くして、人なしー
『尊号真像銘文』本(647頁) (65巻1号・2006年1月)
11「心開明を得たり!」
『仏説無量寿経』弥勒領解(59~60頁)(70巻1号・2011年1月)
12「弥勒付属」ー『大経』流通分1ー
『仏説無量寿経』流通分(81頁) (76巻1号・2017年1月)
13「特留此経」ー『大経』流通分2ー
『仏説無量寿経』流通分(81~82頁)(76巻2号・2017年4月)
14「難中の難」ー『大経』流通分3ー
『仏説無量寿経』流通分(82頁)(76巻3号・2017年7月)
15「去此不遠」ー此を去ること遠からずー
『仏説観無量寿経』発起序(91~92頁)(77巻4号・2018年10月)
16「釈迦・弥陀二尊の連携」
『仏説観無量寿経』華座観(97~98頁)(78巻1号・2019年1月)
17「摂取不捨」ー摂取して捨てたまはずー
『仏説観無量寿経』真身観(102頁)(78巻2号・2019年4月)
18「無縁の慈悲」
『仏説観無量寿経』真身観(102頁)(78巻4号・2019年10月)
19「人中の妙好人」
『仏説観無量寿経』流通分(117頁)(67巻4号・2008年10月)
『観経四帖疏』散善義(七祖篇499~500頁)
20「今現在説法」ーいま現にましまして法を説きたまふー
『仏説阿弥陀経』依正段(121頁)(51巻4号・1992年11月)
21「ぐうの音も出ない」
『仏説阿弥陀経』依正段(123~124頁)(79巻3号・2020年7月)
22「まだ不足なのか」
『仏説阿弥陀経』証誠段(125頁)(72巻4号・2013年10月)
23「甚難希有の一大事業」
『仏説阿弥陀経』流通分(128頁)(72巻3号・2013年7月)
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