念仏の雄叫び

¥1,300

  • 書 名:念仏の雄叫び -増補新版-
  • 発 行:法蔵館
  • 価 格:1260円 (送料310円)
  • ページ数:235ページ
  • 寸 法:18.9 x 13.3 x 1.7 cm
  • 著者・編者:増井悟朗 著
商品コード: b012 カテゴリー:

説明

<案 内>

※新たに「三度目の往生」の章が加わった増補新版です。
表題の『念仏の雄叫び』ほか、『罪悪観と無常観』 『法悦の仮面』 『救済の予定概念』など、8編の法話を収録し、 真宗の聞法の要点について述べられる。真宗入門に最適な『親指のふし』の続編ながら、長年、求道に苦悩する人々を開眼へと導く、最適の指南書。

<目 次>

○罪悪観と無常観・・・・・・・・p5
求道の具体化/仏法の入門/地獄に落ちるしかない/二つの人生観/地獄極楽の存在/善と悪について ・仏道修行が善/罪福について/信と疑いについて/黒い心と暗い心/二つの心の関係/殺生について/ 心の中の表現/言葉から反省する/刹那無常と一期無常/無常観の実際/なれを斬る/他人の死に転化する/敵の白刃を奪う/ 無常観・罪悪観を支えるもの/求道の具体的方法論
〇孤独を越えて・・・・・・・・・p47
孤独性との直面/移りゆく愛情/愛情のもろさ/体にそむかれる/金の執着/四か所の往復/墓場の先はどこか/ 孤独観に立って/必死に頑張る/征平のテレビ/己を賭けよ/息子の廻心/腹底を目にして叫べ/道あり、得道の人あり /命のうちの勝負/腹底をぶちまけよ
○法悦の仮面・・・・・・・・p68
仏の光と自分との関係/三つの照徳/照育ということ/如来の本願/照破ということ/信前と、信一念と、信後/照護ということ /智慧門ということ/後生のすくい/お育てを知る智慧/自力のはからい/自分の位置づけ/法悦の仮面を捨てよ
〇変わる心、変わらぬ心・・・・・・・・p89
“お味わい”ということ/「目はかすみ」の歌/母の思い出/唾液による発ガン物質退治/変わる心と変わらぬ心/ 機無・円成・廻施/至心釈の意味/変わりめのある信心/廻向力の偉大さ/「まこと」との出会い/廻向と廻心/人生の意義
〇仏願の生起本末・・・・・・・p114
「其の」とは何か/本願の名号/其の名号を聞く/「名号のいわれ」を聞く/聖人のご親切/値切りたい心/仏法を値切る心/ 仏願の生起と本末とは/機の真実と、法の真実/南無阿弥陀仏の仕掛け/私が張本人/罪業の因も果も引き受ける/二種深信について/ 機の深信の内容/法の深信の内容/信心は二番手
〇救済の予定概念・・・・・・・・・p143
救済の予定概念は、自力心/痴無明と疑無明/真宗でいう疑無明/黒い心/白い心/暗い心/暗い心の二面/暗い心は、十劫も/大悲の血涙 /宿善を捨てる/調熟の光明/明信仏智/信心決定病/二つの予定概念/仏智疑う罪深し
〇念仏の雄叫び・・・・・・・・・・p172
仏法には明日なし/自分の死/鬼との問答/朝に道を聞かば/今越えるのだ/人にも伝えたいこの喜び/高らかな叫び/魂の道しるべ/ 遠くを探すのでない/独生独死の人生/先手の南無阿弥陀仏/「私」一人に聞く/地獄行きの種つくり/共食いの生活/非常なる喜び/ 呼び声の出場所/何が不足か!/いいものを探すな/現世信仰を恥じよ/仏敵は自分だ/業魂の底からの呼び声
〇三度目の成仏・・・・・・・・・・p202
法然上人の三度の往生/釈尊ご出世の本懐/第十八願のこころ/本師本仏/『正信偈』について/世自在王仏の所にて/大経の五存七欠/ 私の罪業調べに一劫/最高の願を建立される/初会の広大会/永い流転輪廻/三度目の成仏/弥勒さまと同じ/至心に廻向せしめたまへり/ 南無の心/いまに十劫をへる/私と阿弥陀さまと向かい合う/二つのもらいもの
〇あとがき・・・・・・・・・・p233
〇増補新版にあたって・・・・・・・・・・p235

レビュー

  1. (女性、兵庫県)

    私は、
    ああ ありがたや、ありがたや
    弥陀の本願 ありがたや
    こんな私がほれぼれと
    箸にも棒にも かからない私が
    ほれぼれとする
    喜ぶ本願 ありがたや
    です。
    会社なんかだと、差別や、やれ条件だ、とかある。
    でもこの弥陀の本願は、差別もなく無条件で善人も悪人も救って下さる願。会社などとは次元が違いますよね。

  2. (50代、女性、京都府)

    無条件降伏するのです。
    「雑行雑修、自力の心をふり捨てて、後生たすけたまえと弥陀をたのめ」と、 なんと短い言葉の中に、こんな御親切なお救いを、ゴッソリと入れ込んでお示し下さったお言葉は、 ほかにはないでしょう。「後生は引き受けた」、このお心のほかに何を聞くのか。 これが南無阿弥陀仏の「おいわれ」を聞かせてもらうことであります。

    ―珠玉の御法話集です。―

  3. (20代、男性、岐阜県)

    僕は「信」に悩み、ある師にであった。一番最初に、この書をわたされた。

    そして、場所、時間を忘れて一心にこの書にかぶりついたが、「信」の世界にはいたら無かった。

    僕はこの書に念仏を探していた。しかし、それでは念仏は見つからない。

    「念仏」が私に向けて雄叫びをあげている。その心を聞かなければ、「念仏」にはであえません。

    どうぞこの雄叫びを聞いてください。

  4. (20代、男性、京都府)

    浄土真宗の入門編としても読める、分かりやすい言葉で書かれた本です。
    しかし雲をつかむような理論書ではありません。
    文章を通して、著者が救われた阿弥陀仏の体温が伝わってきます。

    あくまで死後の問題(後生の一大事)を正面から扱った実践書。
    追加された「三度目の成仏」に、
    「私が仏にならせてもらう時に、やっと仏さまは三度目の成仏をされる」という文が。

    溜まりに溜まった垢をこすり落とすように、自分自身の信心の沙汰をさせていただける章でした。

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