説明
<案 内>
伊藤先生の指導により獲信した若者の求道記録。刻々と迫る死を凝視して、ある者は不治の病に対する生の執着に泣きながら、血みどろの求道の末に死を超克した真実の記録。とりわけ、死の直前まで綴られた『死の日記』は鬼気せまり、『最後の手紙』の叫びには胸打たれる。
<目 次>
改訂の序
(一)枯葉の最後
(二)私の足跡 M・F
(三)小仏敵の思い出 O・J
(四)信前信後の水際 F・K
(五)ある軍人の求道
(六)S校長の奇禍
(七)召喚の確認 S・Y
(八)黄菊白菊集
A 沈黙の師へ K・M
B 法燈の影に F・K
C 殺生に就いて G・F
D 鏡の前に立ちて T・H
E 慚愧 A・Y
(九)智恵の宝珠 T・Y
(十)信楽の一念 Y・K
(十一)病床より T・Y
(十二)死の日記 K・H
(十三)最後の手紙 O・J
(男性、千葉県) –
ごく普通の青年男女が生死を超えた境地をえられることに驚きました。仏の目で視た「死の日記」、法悦に輝く「最後の手紙」ほか、真実信の白蓮華が登場する稀有な求道書だ。
(男性 愛知県) –
私自身は必ず死なねばならないが、死に度くないのが本音です。此の本は大東亜戦争頃に主として結核で亡くなった三十才前の若い方々の地の出る様な求道の結果、死の解決をされ喜んで死んでゆかれた記録であり、涙なくして読めない必読の書と思いました。